黄色靭帯骨化症 手術当日
手術当日
黄色靭帯骨化症の手術をするため前日夕方から水以外は絶食の父。さすがに12時頃にはお腹が空いたようだった。というか、この時点でお腹が空くって手術への怖さや緊張は？って感じなんだけど、まぁ、これが私の父です。
昨夜も睡眠薬なしでグッスリ眠れたらしく、会話も軽快w 手術するって分かってるのかね～なんて母や妹と話していたくらい。
看護師さんが呼びに来た
さて、13時になり看護師さんが車椅子を押して父を呼びにきた。
一応、手術室に入っていくところを家族に確認してもらうということでついてきて下さいと言われたので、母だけでいいかとも思ったのだが、何気に不安そうな顔をしていたので、妹に荷物番を頼んで一緒に私が行った。
その際、病室で待つ妹に「じゃあ、頑張れよー」と訳の分からない冗談を言って、看護師さんや私達を笑わせ（呆れさせ）ニコニコ。
手術中は…
手術室に入った父を見送って、病室へ戻ると病室が8階から3階へ移動していた。
そこで女三人ボソボソと小声で話しながら時間が過ぎるのを待っていた。
みんな思いは一つ…
本当に切実にこれは思う。
昨年4月に頸椎の手術をしても満足に歩けず、必死でリハビリをしても歩けず、きっと私達が思うよりもずーっと本人は悔しい思いをしていたと思うけど、絶対弱音を吐かず、愚痴を言わず、ただただ信じてリハビリに励んできた父。今回の手術で歩けるように、少しでも痺れがなくなるようになるといいなと本当に思う。言わないだけで、本人も思っているはず。
4時間半
そうこうしている内に娘っちが学校帰りに病院に来た。これで女四人になったわけだ。
普通なら喉が渇いたとか小腹が空いたとか、何だかんだ要求してくる娘っちだが、今日は「じーじは元気に手術室行った？大丈夫だよね？」と言うのみ。やっぱり心配だよね。
17時半に看護師さんが「手術が終わりましたので、先生からお話しがあります。ご案内しますね」と伝えに来てくれた。
ここでも母と私の二人で手術室隣りの部屋へ。母は無言。
先生から…
手術はとても上手くいきました。段々麻酔も覚めて来てるけど、本人さんに「足動かしてみて」と言うと自分の意志で動かせましたので神経も傷ついてないことが確認できました。今は硬膜外麻酔したりしてるので、多少気持ち悪いみたいですが、これは一時的なので大丈夫です。骨化していた部分は綺麗に取り除いたので、今までよりも歩けるようになると思いますよ。よく頑張ってくれました。リハビリの様子を見ながらになりますが、入院は2週間位を予定してます。
と説明があった。とてもハキハキと明るく説明して下さるので母も私も安心感半端ない。まだ父の顔を見てはないがホッとした。
76歳の老人が4時間半、よく頑張ったよね。尊敬します。
病室に戻ってきた
先生の説明が終わって、父が手術室から出てくる前に先に母と私は病室へ戻った。
説明を聞いてる間に病室も色々と準備が整っていた。
妹と娘っちに先生から説明されたことを話、皆で父が来るのを待っていた。やっぱり顔を見ないことには本当の安堵感はないもんね。
そして、父がベッドに乗って到着した。顔色はいい。
すでに大分麻酔から覚めていたが、まだまだ虚ろ状態。そんな中で
母：お父さん、お疲れ様。みんないるよ。手術成功したって。
父：○○（母の名前）か。そうか。上手くいったか。
母：うん、上手くいったって。良かったね。
父：痛い～（か細い声） 気持ち悪い。
母：痛いね～（九州弁）、そうね。あ、娘っちちゃんも来てるんだよ。
娘っち：（手を握って）じーじ、良く頑張ったね。エライね。お疲れ様。
父：おー娘っちちゃんか。ごめんね、心配かけて。こんなじーじでごめんね。
娘っち：じーじは凄いよ。謝る必要なんてないよ。上手くいって良かったね。
なんて話かけをしたが、父が怪我や何かで「痛い」と言ったのを初めて聞いた。それ位我慢強い父なのに、今回はまだ麻酔が効いてる時点で痛いと言うのだから相当痛いのだろう。
もっと顔を見ていたかったのだが、ゆっくり休まないといけないので、明日もまた来るからねと声をかけて病室を出た。
その際、看護師さんに今日は病院に泊まった方がいいのかを聞いたら、看護師さん達が全てやるので泊りは大丈夫ですと言われた。
そこで母が父が眠るまで今日は残るからということで、私・妹・娘っちは帰ることに。4人部屋なので、あまり病室で話すのも迷惑だろうし、やっぱり父をゆっくり休ませることが一番だからね。
外に出るともうすっかり暗くなっていた。
でも、父の顔を見て安堵し、女三人しゃべりまくりながら駐車場へ。
本当に良かった。
ただ、まだ心から安心はできない。あの気持ち悪さが硬膜外麻酔の副作用であればいいが、もしも脳脊髄液減少症の症状だったらと思うと…まぁ、そう思ったのは母と私位だろうけどね。それはどうなのかはもう少し後で分かるのかな？
さて、明日も父のところへ行こうかね。娘っちは休みだし、主人も有休を取ったと言っていたので、みんなで行くからね～待っててね。
