父の事

何事にも前向きで明るい父が、今回の病気と手術の事で相当落ち込んでいる。
娘っちも気付くくらいに落ち込んでいる。
せっかくステージDだった前立腺がんが消滅したのに、今から楽しい余生をって思っていたところなのに、何で父が…

戦争時、逃げる父の横をB29から発射された弾が走り抜けて行っても当たらずに生きのびた父。

三井三池炭鉱炭じん事故の際、一番奥の坑内に居たのに奇跡的に生きのびた父。

一旦停止無視の車にバイクに乗っていてはねられ、バイクのヘルメットが額に減り込んでも生きて、皆に迷惑がかかるからと2日後には仕事に出た父。

思春期で父と話す事を拒否した私に話しかけ続けた父。

娘っちが生まれた時、面会時間ギリギリに一旦帰ってきて娘っちを抱っこし、明日は5時から仕事だからと直ぐに会社の寮へ戻って行った父。

あんなに素晴らしい人は他にいないのに…
自分の事より人の事を優先して何でも頑張ってきて、家族のためにも必死で働いてきて…どんな偉人よりも尊敬してやまない人なのに…
元気にまた笑って欲しい。
どうか手術が成功して、歩けるようになりますように…お願いします。


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